岡本喜八監督作品に初接触 「肉弾」「日本のいちばん長い日」
こんにちは。
この土日、久しぶりに何の予定もなかったので、2日連続映画をみてきました。
昨日はヒューマントラストシネマ渋谷にて、12か月の映画リレーというキャンペーン?で再上映していた「ギルバート・グレイプ」。
最後の最後に涙が出て頭痛くなって20時に就寝。。。
翌日、新文芸坐にて2本立て「肉弾」「日本のいちばん長い日」をみてきたんですが。
なかなか自分の中にでかい爆弾が落ちてきたような衝撃を受けました。
※途中ネタバレ要素もあります。
学生時代から戦争物は悲しくなってしまい辛いんですが、
(高校の授業で戦争映画を視聴した際、嗚咽が止まらないほどのガチ泣き状態に陥り、友達たちを本気で心配させたことは今でもネタにされる。。。)
「肉弾」に関しては比較的コミカルに描かれていたのが意外でした。。。
しかしそのクスっと笑える描写が逆に悲壮感を際立たせるという・・・。
個人的に眼鏡をかけて因数分解を唱えている主人公、好きだわ~と思ってたら
まさかの寺田農・・・!
裸で穴掘りしてるしすごいな・・・
最後の終わり方がより悲しいんですが、戦争ってみんなこんなだったんだもんね。
家で色々思い返して疑問に思ったことがあるんですが、
日本語に訳されてるとはいえ、聖書の売買は問題なかったの?!途中エロ本と勘違いされて事なきを得てるけど、主人公とおじいさんは何かを思って売り買いしたの?
他にも暗示的なシーンとかいろいろあるんだろう。。
どこか牧歌的に感じる音楽が最後の方恐ろしくなるくらい、
救いのない話だった。。。
途中休憩をはさんでみた「日本のいちばん長い日」、
実はこれをみたいと思って今回2本立てチケットを購入。
数年前からみたいと思ってたんだけど、理由は忘れた・・・
が、休憩中にグーグルで岡本喜八と検索するとなぜか庵野秀明も一緒に
サジェストされる、なぜ!
あの庵野監督がもろに影響受け取るらしく、シンゴジもオマージュだという考察もあったし、なんならシンゴジの博士、岡本喜八だったんかい!
初めて知ったよ・・・
まさか、これが理由でみようと思いつつ月日が流れ、ただこの作品をみなきゃという気持ちだけが残ってたのだろうか・・・
三船敏郎が阿南陸相演じてるし、他にも有名な人が・・・いるらしい!気づけず!
テンポがとにかくよく、映像作品として私は好きでした。
それにしても審議?会議?だかで延々と結論が出なかったり、そのせいで外務省のひとたちがキリキリしてたり、総務の文書を書く人が振り回されたり、社会人として胃にくる描写が良かったです。。。
あまりに時間かかってたけど、最後の方で「日本帝国の葬式だからな」とかいうセリフで、確かになんでも手続きばかりだもんな。。。としみじみ感じたり。
個人的に、宮内省の侍従?の人たちが着てる制服が良かった・・・・!!!
白黒だから本当の色はわからないけど、黒一色で袖だか一部には刺繍がついているような(我ながら表現下手過ぎる)、すっごい好きだった、、、!
しかも、玉音盤をちゃんとしたところに隠すのもGood Job‼だし、
宮内占拠時に、「知りませんから、業務に戻らせてもらいます(あやふや)」みたいなこと言って颯爽と去った侍従かっこええな~
と思ってググったら児玉清だった・・・!すげーな!
カッコいいなつながりでいうと、
放送局員がめちゃくちゃカッコいいな~~!とテンション上がってたら、加山雄三だった・・・どういうことやねん。。。
偉い人たちが粛々と終戦に向けて動いていると同時に、
特攻隊の人たちが飛び立っていくシーンもはさまれてて、
決議が長引く間にどんどん命が失われていくんだなと。
今回、「肉弾」との2本立てだったのはすっごくマッチしているし、
一般兵視点、偉い人たち視点を連続してみることで、
より一般兵の地獄を感じられるという。。。
他にも文章化していないけど、心に残ったこととか疑問点とかありますが、
区立図書館で岡本喜八に関する本を予約したんで、
それらを読んで補完したいともいます!
というか、新文芸坐で他の作品も観に行こう。