装甲悪鬼村正がおもしろすぎる!!
こんにちは。
2020年 新年あけおめですね。
そんな私は2019年の終わり、
というニトロプラスのゲームをただ毎日プレイする機械と化していました。
装甲悪鬼村正、ほんっとうにおもしろいんですよこれ!!!
2010年の作品なのでかなり今更感はありますが。
私がプレイしたきっかけは、村正の続編が出るというネットニュースです。
そういえば大学生の時、村正に興味を持っていたことを思い出しました。
ただ当時の私がプレイしなかった理由が1つ。
18禁のアダルトゲームであるということ・・・・!!!!(照)
一応女の子なので男性向けエロゲーをプレイすることに抵抗がありまして・・
エロゲー原作のアニメ作品とかはよく見ていたのですが、エロゲーをやったことはありませんでした。。。
しかしあれから年も取り20代後半。アラサー。。
もうよくね???という勢いからアマゾンで購入。
結果、買って本当に良かった・・・!!!!
まずですね。この作品のキャッチコピーがこれっなんですよ!!!
――これは英雄の物語ではない。英雄を志す者は無用である。
え??この時点でもう神作品の香りが・・・!!!
このキャッチコピー通りの重く厳しい設定、刃のような展開、心臓をつぶされるような登場人物たちの末路。
もう、厨二心をつかんで離さない作品でした。未プレイな方は一刻も早くプレイすべきです。
ネタバレのない範囲で言いますと、主人公の湊斗景明が敵を倒すため、 劔冑(つるぎ)という一見ロボットのような甲冑で戦います。つるぎの見た目はなんとなくサクラ大戦の光武のような・・・?
ただ、景明が戦う際にものすごく厳しい条件があるのです。
そこはぜひプレイしていただきたいです。
この条件のせいで景明は苦悩し、精神的に追い詰められていくのです。
その姿が本当に痛々しくてみていられません・・・
ちょっとネタバレのない範囲では語れませんので、今回はこの辺で。
↓以下ネタバレアリの感想です
本編がかなり長かったので、思ったことをつらつらと書いてみます。
◇主人公・湊斗景明がすごすぎる
みんな大好き湊斗さん!!!
本編で暗黒星人とか言われてますけどね、もう不憫どころじゃない業の背負い方で、尋常じゃなく可哀そうです。。。
善悪相殺の掟で1人を殺すたびに1人自分の愛する人を殺さなきゃいけないって設定、斬新すぎるわ!!
村正が説くその道理はかなり真理を得ているけれど、でも悲しすぎるし。。
超生真面目な性格が悪い方向にいっちゃってますね。色々と割り切れる人間だったら、善悪相殺の掟も村正のせいにできるけど、景明はその責任すべてを自分のせいとした結果、最終的に武帝とかいう善悪相殺マシンになってしまいますもんね。
自分は悪鬼だから殺したんだと、ただ本当の景明は殺したくないはずなのに、無理して・・・・。
三世村正(以下村正)という最大の理解者がそばにいてくれるだけでも救いになっているといいけれど。
村正ルートの村正とのイチャイチャシーンとかなんでもない平凡な日常感とかは本当に癒されました。ただ、2人のことだから逃避行したところでそれを良しとはしなかったろうし、あの結末でよかったのかな。。
◇茶々丸エンド好き!
いやね、洗脳景明が好きなんですよ!あの迷いがなくなって目的のために無情になった景明さんが!ツルギ斬っちゃうし!!超かっこいい!!!
終わり方もかっこいい!!「疼」が流れつつの茶々丸がまさかのツルギになる展開がかなり少年漫画のようで、胸アツでした・・・!!
◇一条と香奈枝さん
正直に言ってしまうとですね、魔王編あたりからいろんなことがありすぎて2人のルートの記憶が曖昧に・・・!
一条も香奈枝さんも攻略していた時は可愛いな~と思っていたはずなんですが、別のルートになると「出たよこの頑固正義マン一条め!」とか「香奈枝さんこええええ」という気持ちになってしまった。この2人がヒロインとしては極端すぎるんだと思うよ!!
茶々丸くらいの可愛さ求むよ!一途だし!
◇でもやっぱり村正が好き
やっぱり村正が一番好きですかね。魔王編あたりまでは可愛い蜘蛛のツルギくらいに思ってたのにね。急に人間になっちゃうしね。しかも景明のことを一番に考えているけなげな女の子だしな。
◇正直ウォルフ教授がかなり好き
こんなにも面白い人だなんて・・・!!
最初はどうせ変態枠のオモシロ野郎だろくらいに思っていましたが、
景明とのパンツ論争には感激いたしました。
なんて尊く、しょうもない議論なんだ・・・!!
しかもその真の目的はかなり深く、一筋縄ではいかない感じ、いいですよね。
◇濃すぎる!戦闘描写
村正の評判の一つに戦闘描写がありますが、もう本当にすごいです。
作者が剣術の達人らしいですが、毎度細かい剣の描写やら戦い方の説明が詳しくでてきて、最初は戸惑いましたけどだんだん癖になる。。
◇無駄のないストーリー
まずね、村正をはじめたときのプロローグ、ゲーム間違えたかと思いましたよ!!笑
ネットで検索して確認しちゃったもん!アイコンにもなっている景明どこいった?!という感じで。
雄飛たちのすごく王道な展開が進んだかと思えばヒロインぽい女の子がとんでもない目に合うし・・・。しまいには景明出てきたかと思えば雄飛のことを・・・。
もうね、とんでもねーゲームだわって思いましたよ。
でもこのプロローグがただの善悪相殺の説明とか読者を驚かすだけの衝撃展開ではなく、しっかり後のストーリーに関係していたのはびっくりしました!(復讐編)
全編通して無駄がないですよね!登場人物も全員に意味があるし。
◇銀星号とのラストバトル
妹・光こと銀星号とのラストバトルがすごかった・・・。
魔剣・装甲悪鬼のところは感動しすぎて泣いてしまった。。
善悪相殺の掟を利用して光を殺す、という展開。その際の悪を「自分」とするところに
「もう景明!そういうところだよ!!!お前は悪くないんだよ!!!泣」という感じでしたよ・・・。
善悪相殺でバトルをしめるあたり、村正らしくてよかった。
ただ、途中数字パズルが出てきたときは笑いました。
なんでこのタイミングでパズル解くんだよ!!笑
◇世界観とかすごすぎません?
GHQとか大和帝国とか六波羅とか・・・。
もうね、歴史で好きだったその辺の要素を全部放り込んだ結果、極上のパフェが完成したかのようですよ。もうバランスとか最高!(パフェはバランスが大切なのだ!)
複数の陰謀が進んで影明もそれに巻き込まれていくわけですが、
ごめんなさい。複雑になって途中から「景明がいいならそれでいいよ・・・っ!」
ってなりました。
他にもいろいろありますが、今回はこのへんで・・・。
いや~本当に、村正に出会えてよかった。
ちょうど村正に没頭して板にときにに「スターウォーズ9」を見に行ったので、
心の中で「正義を振りかざして戦うな!ああ、こんなにたくさんの人が死んだよ!!善悪相殺!!」とか思ってしまった。
それくらい私の骨にまで沁みた作品でした。
はまりすぎてヤフオクで同じ作者・奈良原一鉄氏の「刃鳴散らす」を買ってしまった・・・。
贖罪編、漫画の魔界編も読んだのですが、邪念編だけ手に入れられていないので、
中古とかで探しつつしばらく村正に浸って生きていこうと思います。