睡眠は布団に限る!

本アニメ漫画映画などについて不自由な日本語で暑苦しく語ります

服部まゆみ先生 全短編集 「最後の楽園」

こんにちは。

最近はコロナウイルスの影響で様々なことがおきて、私の日常生活にも大きな悲しみの雨を降らしていますが、平日は在宅勤務で土日は外出自粛で部屋に引きこもっています。

 

部屋にひきこもる生活。私的には本当に最高!

土日だけですが、朝好きな時間に起きて食べてゴロゴロしながら本とかマンガ読んでTVで映画みたり、もう楽しいのなんのって感じです。積んでた未読本を読むいい機会ですね。

 

そんな私がようやく読み終わった作品

服部まゆみ先生 全短編集 「最後の楽園」

 

以前の記事にも先生の「この光と闇で」について書きましたが、

すっかり先生のファンの私は昨年11月頃にツイッターで流れてきた情報に驚愕。

既に鬼籍に入られている先生の全短編集が11月末に発売されると!!

あぁ、なんてこと!11月から1月まで、私は怒涛の繁忙期。。。

とりあえず発売時に本をゲットしたものの案の定読む暇もなく、、、

このコロナ騒動の中、私の心を癒してくれたのがこの作品でした。

 

 

最後の楽園: 服部まゆみ全短編集

最後の楽園: 服部まゆみ全短編集

 

 

今まで発表されてたものや未発表のものなど、短編17編が収録されています。

 

しかもカバーや章扉のイラストも服部先生の作品なんですよ。。。!

ミステリアスな雰囲気が作品にぴったりです。

棚に飾るだけでおしゃれだ・・・!!

 

 

内容ですが、現代が舞台のものから源氏物語の話、横溝正史金田一耕助が登場するお話、果てはパニックホラー的なものまであります。

とにもかくにも、先生は平安時代のような和風テイストや中世ヨーロッパのようなゴシック風味など、なにを書かれても文章が上品で綺麗で書かれる情景がキラキラと私の頭の中に浮かび上がってくるんです。

登場人物についても善悪二元論では語れないような、何重もの面を持つ個性的な人物ばかりで、それがゆえに展開も読めないですし、気づけば感情移入してしまうんです。

読んでいる間はもう、シンガポールラッフルズアフタヌーンティーを味わったときの気持ちを思い出すようなひと時でした。。。

 

 

 ■やはりでてくる複雑な家族模様

第2節はまるまる「桜」という中編小説なのですが、家系図が載るような複雑な人間関係のとある家族のお話です。

先生はこういう一族もの的なお話をよく書かれるよなぁ。

やはりミステリだとこのように力ある一族で起きる殺人事件が舞台だったりしますが、先生の場合はミステリというよりも家族間のドラマのほうに焦点が当てられている気がします。もちろん、ミステリ要素もあるので最後の最後に「え?!」となるオチがあるのですが、それ以上に家族、いや男と女の情念的なものを徹底的に書いてるように感じます。。。

 

 

 ■才能ある父親とその息子、うら若き乙女・・・

この構図も多いと思います。

才能がありその分野で名声をもつ父親(芸術家や作家など)とその息子、息子は父親が連れてきた若い女性(弟子だったりファンだったり)に憧れるが実はその女性と父親は関係があり、なおかつその事に母親は気づいていて・・・

みたいなドロドロ構図が多い気がします。

しかしなぜが昼ドラの愛憎劇を見るときにドキドキ感、ではなく、どちらかというと見てはいけないものを覗き見るような気持ちになるんですよね。。。やっぱりこれも先生の文章によるものと、テーマに使われる音楽だったり文学だったりの装飾がそうさせているんでしょうか。。あと、昼ドラの登場人物のような覇気があまりない。笑

 

 

■多彩なモチーフ

最初に収録されている作品は古今東西様々なものがあるといいましたが、

作中でテーマやモチーフになる題材も多岐にわたっているのです!

絵画・文学・音楽についての掘り下げは今まで通り、今回は歌舞伎や人形を題材にしたものまであって、どれだけ芸術に対して造詣が深いんだ・・・!と感動しました。

歌舞伎を扱った小説なんて、オチが秀逸です。

 

 

そんなこんなで服部まゆみ先生の短編集を読みましたが、

落ち着いたころにもう一度読み返したいと思います。

 

 

 

 

 

 

↓ 以下ネタバレ入り感想です

 

 

■たまにとんでも要素がぶっこまれますよね?!

第1節に収録されている中編「時のかたち」はいつも通り繊細な男女が傷つけあったり、父親がからんできたり母親が多大な影響を与えていたり(よくある)してどうにかこうにか なるお話ですが、

終盤主人公が数十年ぶりに友人を訪ねてあった友人の父親が、実は友人の変装姿で友人は自分の父親に成り代わっていたんだ!という展開なのですが、

変装にあたっての服装やらなんやらはまあ納得できたのですが、声はヘリウムガス(作中ではスプレー缶の玩具とかいってますが)を使ったって、、、そんなことある??とほっこりしました。

「この闇と光の中で」でも男がダフネという女中のふりをしていたみたいな展開がありましたが・・・なんとなくほっこりします。

刃鳴散らす 最高・・・っ!

 

こんにちは。

前回「装甲悪鬼村正」にはまっている旨の記事を書きましたが、

その延長で「刃鳴散らす」をプレイしました。

 

2005年のタイトルなのでとっくに販売は終了していますが、

たまたまヤフオクで中古販売を見かけ即購入しました。ありがたや・・・

 

この作品は「村正」の作者・奈良原一鉄氏のデビュー作です。

エロゲーで本格剣客ものをやりたいという経緯でニトロプラスから出た模様。

(ニトロ以外では断られた模様・・・)

 

 

◇私のwin10ノートパソコンではセーブができませんでした

はい。表題の通りです。うううう・・・。

これは買う以前からネットの情報から覚悟できたのが幸いでした。

まずスタートしてセーブボタンを押すと「意外とセーブできる!」のですが、

そのあとはすぐフリーズします。パソコン終了しないとだめです。

プレイ中にセーブデータのロードをしてもだめでした。フリーズします。

 

しかも、1つのルートをクリアして、「よし!1回休憩!」とパソコンをスリープモードにして放置、しばらくたって再開したところなぜかゲーム画面が消えており、

再度立ち上げたところ全くの未プレイ状態になっていました。悲しい・・・

なので、設定で一時的に「未読状態もスキップ可」に変更して1週目をクリア。

そのまま設定を「未読状態のスキップ不可」に戻してから、冒頭からスキップボタンを長押しで2週目、3週目と全ルートをクリアしました。

いや~短い話で本当に良かった。

だいたい3~4時間程度でクリアした気がします。

私が初めてプレイしたゲームが村正だったため、それに比べると圧倒的に短く感じたのですが、短編だとこれくらいなんですね・・・?

後日「沙耶の唄」をプレイしたときもかなり短く感じました。

 

◇簡単におはなしを!

 21世紀の日本帝国という村正と同じく架空の日本が舞台!北と南を他国に占領されており、また東京は首都ではなくなり帯刀する輩がたくさんいるような物騒な都市になっています。もちろん警察は役に立ちません!

 そんな中、凄腕剣客な主人公・武田赤音と、その赤音を仇として追いかけるこれまた凄腕剣客・伊烏義阿という2人の男の熱い戦いなのです。

 登場人物が何人かいますが、もうこの2人だけ覚えておけば大丈夫!この二人、お互いのことしか目に入っていません。強烈な2人の世界がすごいです。

 

◇やっぱりすごい剣術描写

 元祖・奈良原氏の超細かくリアルな剣術描写。

 村正では”つるぎ”という架空のものを使用した戦闘術の説明が大半でしたが、

今作はガチな剣同士の闘い。もう剣の持ち方や構え、人によっての癖などすごく解説してくれました!

 主人公の修練描写もあるんですが、やはり説明イラスト付きで分かりやすく教えてくれます。体育の教科書のように。

  個人的に私が笑ったのは、最終決戦中に赤音の必殺技の説明があるのですが、

突然歴史の教科書に載ってるような絵巻物の絵柄で流派の説明を受けたところです。

マジで急に絵柄のタッチ変わりすぎて笑いました。しかも説明が超詳しくて最終決戦中なことを忘れましたよ。

 

まぁそんなこんなで、短いお話だけど奈良原節を猛烈に感じることができて本当に良かったです。

 

 

↓以下ネタバレアリ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇伊烏ルートはなんなの???

通称BLルート。

いくつかの選択肢をつぶすと最終決戦後に現れる選択肢。

赤音が「三十鈴に嫉妬してた!」まではなんとなく理解できたんです。師として伊烏のこと慕ってたし、赤音は少しヤンデレ気質感あるので。

なのに。伊烏までが「おれもお前が好きだ」的なこと言いだして、私は驚きのあまり「なんで???!!!!」って叫びましたよ。隣の部屋から苦情が来なくてよかった・・・。

その後の展開もなぜか美少女な石馬戒厳がでてきて東京を死者の街にー!とかいいだして、そこでやっと「ああ、これはネタなんだな」って胸をなでおろしました。笑

 

とかおもっていたら、全ルート後に現れるミニゲーム!!

完全にこの伊烏ルート後の世界観で笑った。

圧倒的に少ない女性登場人物(しかもみんなひどい目に・・・)の分を埋めるかのように戒厳を推しまくっていてびっくりですよ。まぁ戒厳かわいいけど・・・(にっこり)

このミニゲームが地味に難しくてクリアするの大変でした。

あ、あとデモンベインのキャラがネタ的にちらっと出てきました。

 

 

そんな感じで、短い作品ではありますが奈良原節をたくさん味わえてとてもよかったです。

昨年ニトロより奈良原氏が退社済み、かつ筆を折っているという発表があり、

もう新作を読むことができないんだ・・・・!という悲しみに暮れています。。

なにか奇跡が起きて、奈良原氏が復帰することを祈り続けたいと思います。

 

装甲悪鬼村正がおもしろすぎる!!

こんにちは。

2020年 新年あけおめですね。

そんな私は2019年の終わり、

装甲悪鬼村正

というニトロプラスのゲームをただ毎日プレイする機械と化していました。

 

装甲悪鬼村正、ほんっとうにおもしろいんですよこれ!!!

2010年の作品なのでかなり今更感はありますが。

 

私がプレイしたきっかけは、村正の続編が出るというネットニュースです。

そういえば大学生の時、村正に興味を持っていたことを思い出しました。

ただ当時の私がプレイしなかった理由が1つ。

18禁のアダルトゲームであるということ・・・・!!!!(照)

一応女の子なので男性向けエロゲーをプレイすることに抵抗がありまして・・

エロゲー原作のアニメ作品とかはよく見ていたのですが、エロゲーをやったことはありませんでした。。。

 

しかしあれから年も取り20代後半。アラサー。。

もうよくね???という勢いからアマゾンで購入。

 

結果、買って本当に良かった・・・!!!!

 

 

まずですね。この作品のキャッチコピーがこれっなんですよ!!!

 

――これは英雄の物語ではない。英雄を志す者は無用である。

 

え??この時点でもう神作品の香りが・・・!!!

 

このキャッチコピー通りの重く厳しい設定、刃のような展開、心臓をつぶされるような登場人物たちの末路。

 もう、厨二心をつかんで離さない作品でした。未プレイな方は一刻も早くプレイすべきです。

 

 

ネタバレのない範囲で言いますと、主人公の湊斗景明が敵を倒すため、 劔冑(つるぎ)という一見ロボットのような甲冑で戦います。つるぎの見た目はなんとなくサクラ大戦の光武のような・・・?

ただ、景明が戦う際にものすごく厳しい条件があるのです。

そこはぜひプレイしていただきたいです。

この条件のせいで景明は苦悩し、精神的に追い詰められていくのです。

その姿が本当に痛々しくてみていられません・・・

 

 

 

 

 

ちょっとネタバレのない範囲では語れませんので、今回はこの辺で。

 

↓以下ネタバレアリの感想です

本編がかなり長かったので、思ったことをつらつらと書いてみます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

◇主人公・湊斗景明がすごすぎる

みんな大好き湊斗さん!!!

本編で暗黒星人とか言われてますけどね、もう不憫どころじゃない業の背負い方で、尋常じゃなく可哀そうです。。。

善悪相殺の掟で1人を殺すたびに1人自分の愛する人を殺さなきゃいけないって設定、斬新すぎるわ!!

村正が説くその道理はかなり真理を得ているけれど、でも悲しすぎるし。。

超生真面目な性格が悪い方向にいっちゃってますね。色々と割り切れる人間だったら、善悪相殺の掟も村正のせいにできるけど、景明はその責任すべてを自分のせいとした結果、最終的に武帝とかいう善悪相殺マシンになってしまいますもんね。

自分は悪鬼だから殺したんだと、ただ本当の景明は殺したくないはずなのに、無理して・・・・。

三世村正(以下村正)という最大の理解者がそばにいてくれるだけでも救いになっているといいけれど。

村正ルートの村正とのイチャイチャシーンとかなんでもない平凡な日常感とかは本当に癒されました。ただ、2人のことだから逃避行したところでそれを良しとはしなかったろうし、あの結末でよかったのかな。。

 

 

 ◇茶々丸エンド好き!

いやね、洗脳景明が好きなんですよ!あの迷いがなくなって目的のために無情になった景明さんが!ツルギ斬っちゃうし!!超かっこいい!!!

終わり方もかっこいい!!「疼」が流れつつの茶々丸がまさかのツルギになる展開がかなり少年漫画のようで、胸アツでした・・・!!

 

◇一条と香奈枝さん

正直に言ってしまうとですね、魔王編あたりからいろんなことがありすぎて2人のルートの記憶が曖昧に・・・!

一条も香奈枝さんも攻略していた時は可愛いな~と思っていたはずなんですが、別のルートになると「出たよこの頑固正義マン一条め!」とか「香奈枝さんこええええ」という気持ちになってしまった。この2人がヒロインとしては極端すぎるんだと思うよ!!

茶々丸くらいの可愛さ求むよ!一途だし!

 

◇でもやっぱり村正が好き

やっぱり村正が一番好きですかね。魔王編あたりまでは可愛い蜘蛛のツルギくらいに思ってたのにね。急に人間になっちゃうしね。しかも景明のことを一番に考えているけなげな女の子だしな。

 

◇正直ウォルフ教授がかなり好き

こんなにも面白い人だなんて・・・!!

最初はどうせ変態枠のオモシロ野郎だろくらいに思っていましたが、

景明とのパンツ論争には感激いたしました。

なんて尊く、しょうもない議論なんだ・・・!!

しかもその真の目的はかなり深く、一筋縄ではいかない感じ、いいですよね。

 

◇濃すぎる!戦闘描写

村正の評判の一つに戦闘描写がありますが、もう本当にすごいです。

作者が剣術の達人らしいですが、毎度細かい剣の描写やら戦い方の説明が詳しくでてきて、最初は戸惑いましたけどだんだん癖になる。。

 

◇無駄のないストーリー

まずね、村正をはじめたときのプロローグ、ゲーム間違えたかと思いましたよ!!笑

ネットで検索して確認しちゃったもん!アイコンにもなっている景明どこいった?!という感じで。

雄飛たちのすごく王道な展開が進んだかと思えばヒロインぽい女の子がとんでもない目に合うし・・・。しまいには景明出てきたかと思えば雄飛のことを・・・。

もうね、とんでもねーゲームだわって思いましたよ。

でもこのプロローグがただの善悪相殺の説明とか読者を驚かすだけの衝撃展開ではなく、しっかり後のストーリーに関係していたのはびっくりしました!(復讐編)

全編通して無駄がないですよね!登場人物も全員に意味があるし。

 

◇銀星号とのラストバトル

妹・光こと銀星号とのラストバトルがすごかった・・・。

魔剣・装甲悪鬼のところは感動しすぎて泣いてしまった。。

善悪相殺の掟を利用して光を殺す、という展開。その際の悪を「自分」とするところに

「もう景明!そういうところだよ!!!お前は悪くないんだよ!!!泣」という感じでしたよ・・・。

善悪相殺でバトルをしめるあたり、村正らしくてよかった。

ただ、途中数字パズルが出てきたときは笑いました。

なんでこのタイミングでパズル解くんだよ!!笑

 

◇世界観とかすごすぎません?

GHQとか大和帝国とか六波羅とか・・・。

もうね、歴史で好きだったその辺の要素を全部放り込んだ結果、極上のパフェが完成したかのようですよ。もうバランスとか最高!(パフェはバランスが大切なのだ!)

複数の陰謀が進んで影明もそれに巻き込まれていくわけですが、

 

 ごめんなさい。複雑になって途中から「景明がいいならそれでいいよ・・・っ!」

ってなりました。

 

 他にもいろいろありますが、今回はこのへんで・・・。

 

いや~本当に、村正に出会えてよかった。

ちょうど村正に没頭して板にときにに「スターウォーズ9」を見に行ったので、

心の中で「正義を振りかざして戦うな!ああ、こんなにたくさんの人が死んだよ!!善悪相殺!!」とか思ってしまった。

 

 それくらい私の骨にまで沁みた作品でした。

 

はまりすぎてヤフオクで同じ作者・奈良原一鉄氏の「刃鳴散らす」を買ってしまった・・・。

 

贖罪編、漫画の魔界編も読んだのですが、邪念編だけ手に入れられていないので、

中古とかで探しつつしばらく村正に浸って生きていこうと思います。 

 

「仁義なき戦い」をみて菅原文太にはまりそうや

こんにちは。

仁義なき戦い」ってみたことありますか?

私は全くみたことなく、興味もなく、ただあの有名なSEしかしりませんでした。

 


仁義なき戦いのテーマ

 

そんな私先日、池袋の新文芸坐で「仁義なき戦い 5部作一挙上映 オールナイト」に行ってきたのです。(もちろん女1人で。悲しい。。)

 

実は私、学生時代から新文芸坐アニメスタイル企画のオールナイト上映によく行っ

てました(99%1人で)ので、久しぶりに行くか~~という気持ちと、

私の勝手な考えなんですが、映画をみるものとして、否、日本人として「仁義なき戦い」って人生で絶対に1度は見なきゃいけないかなって、、、

 

 そんなこんなで夜20:40~朝6:15まできっちり見たのですが、まぁこれがおもしろいおもしろい。

 

この作品は実話の手記が原作だったりなどの詳細は、既にたくさんの解説サイトがありますので、個人的な感想を書きたいと思います。ネタバレありです。

 

◇初っ端からエグイシーンがたっぷり!

1作目から、始まってすぐに主要人物の一人(若杉のアニキィ!)が愚連隊の腕をばっしっと切る!血がぶしゃああああ!!!

ただあまりにもあっさり切るからちょっと笑ってしまった。しかもこの人、刑務所でも出所の為に腹切ったりとどんだけ肝座ってんだよ。。

 

あとは菅原文太扮する主人公・広能が指をつめるシーン。ここものんびりとした雰囲気で進行してぐしゃああああ!!!!ポーンてかんじで小指切るから笑ってしまった。。

 

ともかく序盤からこんなんだからすっかり血みどろ耐性がついて。登場人物が滅茶苦茶に殴られたり刀や拳銃で殺されても、あぁ、またか・・・て感じになります。

そういうシーンがもうほんとにダメ!!!って方は誰かと一緒にみて、やばそうなシーンのときだけクッションで顔隠してもらうとかいいんでは・・・?!!

 

 ◇登場人物が豪華すぎじゃ!

まずですね、主人公の菅原文太がもうかっこいいのなんの!!!私は近年のおじいちゃん姿しか知らなかったのであまりの男前さに倒れそうでしたよ・・・。

角刈りにスーツで典型的なやくざっぽい格好がはまってて、1つ1つの挙動が本当に男前。さらに広島弁?あの方言がもうたまらんのじゃ・・・。

他にも、梅宮辰也や小林旭松方弘樹千葉真一などたっくさん。みんな男前でかっよすぎなんです。

一番びっくりしたのは田中邦衛。「北の国から」のあの優しいおじいちゃんのイメージだったのに作中トップレベルの外道じゃないですか!!笑

 

 

◇複雑なシナリオとテーマ

ストーリーはというと、これもまた面白い!個人的には1作目がシンプルにまとまってて1番好きでしたが、5作品すべて面白かったです。オールナイトでみても寝ないくらい。

ヤクザたちの思惑と策が交錯して思わぬ話の展開に。もう話がこじれるわぁこじれるわ。

けれどもテーマとか伝えたいことはしっかりしているように思います。上手くいっていた人があっけなく殺されることの諸行無常さ。信じていた相手にあっさり裏切られ。破滅する虚しさ。

印象的だったのが、広能組の新入りがあっけなく無駄死にしたのちのナレーション。

「戦いが始まるとき、まず失われものは若い命である。 そして、その死がついに報われた例がない。」

このナレーションとともに、画面は原爆ドームを映します。きっと戦争を含めた人間社会におけるすべての争いに対して言っているんだと思います。

 

◇山守のおっさんがすごい

広能が入る山守組の組長・山守義雄。このおっさんがもう外道!お金にがめつく、子分を何とも思ってなく、自分の利益しか考えてない、とにかく調子がいい。主人公の広能もこのおっさんに翻弄されて刑務所に入ったりしてます。

ただこ のひらすら調子がよくて、ウソ泣きしながら人情に訴えかけてきたり、何にも気づかずナチュラルに相手をこけ落としてたり、もう憎しみの感情が湧き上がってくるおっさんに対して、4作目を見ているころにはすっかり安心感が生まれたんです。

最終作になってもこのおっさんは相変らずで、少しはまるくなったり慈しみの気持ちが生まれたりなんてことは皆無!

もしかしたら複雑な展開をたどり、重要なキャラが突然殺されたりと緊迫感漂うストーリーに緊張疲れしていた視聴者にとって、何も変わらない山守のおっさんに安心感が生まれるのでしょうか・・・。

最終的に、このおっさんは人間という生き物の体現のような存在だなと感じました。しかもこんなに恨まれているのに5作目まで無事で長生き。 現実の世の中もこんなもんよね。なんかリアルなだよなぁ。

 

◇私は松永弘派です

俳優も豪華ですが、山守のおっさんをはじめとにかく癖のある魅力的な登場人物が多いです。そんな中私は2作目から登場する、成田三樹夫扮する松永弘が好きです。

好きな理由は、ぶっちゃけ顔です。ああかっこいい!それに加えて松永弘自体も、作中にしては珍しく仁義が残っているキャラなんです。

途中組長の指示に従って仁義に反すること(2部山中関連)もしますが、その時も自分の行動に責任を持っているような発言もありますし、最終的には仲間と争うことはできないという理由で極道をやめると。なんて筋の通ったいい男なんだ。顔めっちゃタイプだし。

 

◇どんだけ!多い葬式シーン

 作中沢山の人が死ぬので当たり前なのですが、とにかく葬式のシーンが多いです。葬式で始まったり、終わったり。

ヤクザの人たちは相談葬儀屋の次に一番葬式に慣れていて詳しいのではないでしょうか。

 

◇名シーン・迷シーン多数

 印象的なシーンがたくさんありました。けど、一番心に残っているのは1作目の序盤での若杉の兄貴と広能が刑務所内で兄弟の契りを結ぶシーンかな。。杯がないからってお互いの血をすするシーンは男らしさとその重さを表すとともに、極道とは血をすすって生きていくさだめというのを見せているようでした。

他に、主に山守のおっさんの奔放なシーンに迷シーン多数。ひょうきんな感じで子分にお会計払わせたり、泣き落とししたり、オールナイトではこのおっさんのシーンで大抵みんな笑ってました。こういう笑い大事だよね。

 

他にももっと書くべきことはあるんだろうけど、そろそろ眠くなってきたのでここまでで。いやほんとに、とっても素晴らしい作品に出会えました。また時間があるときに観返したいお思います。

「R.O.D -READ OR DIE-」って最高のOVAですよね

こんにちは。

最近用事があって神保町に行ったのですが、突然読子という神保町に住み着く女性のことを思い出しました。

そう、あの、「R.O.D -READ OR DIE-」の主人公、読子・リードマンです!!

30分ほどのOVAが全3話なのでとにかくみてほしいです。

 

私は神保町の後、妙にみたくなってアマゾンプライムで3話みました。各250円也。

後日、更に更に気になって原作の文庫を買いに書店へ走ったのだった。

 

※とかいいつつ、TV版はみてないんです。。ごめんなさい。。いずれみます!

なので今回はOVA版についてのみ書きます!!

 

 

かれこれ数年前、たしか舛成孝二監督の作品「宇宙ショーへようこそ!」の公開記念としてアニマックスで深夜に再放送していたのがこの「R.O.D OVA」でした。

夜遅くだったのでそろそろ寝るかと思っていた矢先、突如始まる神OP。

OPソムリエの間では有名なのでご存知の方も多いかと思いますが、

未見の方は一刻も早く見てください。

 


[HD]ROD OVA1 OP

 

 

最近はOP・ED職人としても知られるあの石浜真史氏ですもの、、、

ちなみに音楽も岩崎琢氏で劇中曲もスタイリッシュでよいのです。

 

R.O.Dはこんなおはなし。

死ぬほど本が好きなビブリオマニア読子・リードマンの裏の顔は大英図書館特殊工作部のエージェント、紙使い「ザ・ペーパー」だったのだ!!

愛してやまない本の為立ちはだかる敵を相手に、紙を使ってめちゃくちゃアクションをするのだった!!

 

ポイント①アクションがとにかくかっこいい!!

神アクション作品は色々ありますよね。近年なんて作画が進化しすぎて大抵の作品が動くわ動くわ。。。

でもRODもすごいんです!神アニメならぬ紙アニメなんです!

その辺にある紙で攻撃を防ぐ、紙で武器を作って戦う、手裏剣のごとく紙を操る姿はもう圧巻。個人的には紙飛行機作って飛ぶところが好きですね。

 

ポイント②読子がとにかくかわいい&かっこいい!!

主人公がいい作品は大抵優秀な作品と決まっているのです。(例外は認めます)

黒縁眼鏡がよい、独特な間延びした話し方がよい(これは原作読んで思いましたが、声優さんがぴったりです!)、あとギャップ萌え!!普段はゆらゆらしてるのにバトルシーンやシリアスシーンのキリっとしたところ。ギャップ萌えバンザイ!

まあ色々あるのですが、最大の魅力はこれでしょう。

とにかく本を愛している!!!!

1話冒頭で読子が神保町で買い物をするシーンが見ててスカッとします。もう気持ちのいい買いっぷり。敵と戦う理由も世界平和の為、とかではなく"大切な本を返してもらう為"。。。本の為なら地の果てでも追っかけてくるタイプですね。好きです!!

 

ポイント③大英図書館特殊工作部とかいう世界観がよい!

なんですかこれ。図書館に特殊工作部あるのやばすぎません??!1話で読子が特殊工作部に戻るシーンがあるのですが、その世界観が本当にすてきなのです。

作戦会議で世界地図を表示するときも大きな虫眼鏡で拡大したり、置いてある家具やら小道具がおしゃれでかっこいいです。

働いている人も司書さんがよくつけるような腕カバーを付けているのもツボ。

私は地味に司書資格をもっているのですごくワクワクしました!

数年前に本物の大英図書館に行った時も興奮してひたすら騒いでいました。特殊工作部は見つけられませんでしたが。。。。

 

他にも、本作のキーパーソンで読子の相方、ナンシー・幕張の能力がかっこよくて戦闘映えするうえ、読子にほだされてまるくなっていく感じとか、もう1人の相方ドレイクさんが面白くて面白くていい味出していたり、

魅力がいっぱいつまって、かつOVA3話にまとまっている作品なのです!

 

とりあえず、私は原作の文庫をちょっとずつ読んでいこうと思います。

新しいカバーにはアニメ新作企画始動とか書いてあるし、今後が楽しみだなー!

 

 

 

 

 

服部まゆみ先生「この闇と光」におぼれています

こんにちは。

服部まゆみ先生に溺れています。

どの作品も美しくて、悲しくて、しんどくて、なのに読み終わった後も頭から離れないストーリー、登場人物、台詞。。。

なんでもっと早く読まなかったのかと日々悔やんでいます。

 

「罪深き緑の夏」「シメール」「一八八八 切り裂きジャック」etc

ここ最近で一気に読みました。

そんな私が一番最初に読み、一番大好きな作品が「この闇と光」

 

角川文庫から出ているものなのですが、裏の紹介文には"至上の美を誇るゴシックミステリ"とあり、表紙もその雰囲気を醸し出しています。

 

ネタバレのない範囲で紹介すると、囚われの王女レイアとそのおとうさまかつ王様の2人の生活がしめやかに流れていきます。

レイアがおとうさまから童話からクラシック、様々な文化を享受しつつ育てられていくのですが、この豊かさがとにかく勉強になります。

私は地味に大学でドイツ文学部に所属しグリム童話や「デミアン」なんかを学んでいたため、そのあたりは自然に受け入れられたのですが、

絵画やクラシックに関しては全くの無知ですので、それこそ文章に出てきた絵画は画像検索、クラシック曲を都度youtubeで検索して聴きました(笑)。全くいい時代ですよね。

 

そのように様々な文学・音楽・芸術によって彩られているレイアとおとうさまの作品は本当に重厚で美しく、まさに"ゴシック"な物語なのです。

 

しかしミステリーであるのを忘れることなかれ。

読んでいる途中様々な引っ掛かりがあるのですが、物語終盤に衝撃的なことがおこります。

この衝撃は本当にすごいです。終盤叫ぶこと間違いなしです!

 

他にも、服部先生の全作品に共通しますが、とにかく文章が美しいのです。

レイアの言葉や考えを紡ぐ文章が美しく、情景描写も情緒溢れていて、

まさに"美文"とはこうなのだなと思います。

残念なことに服部先生が2007年に鬼籍に入られており、今後新しい作品を読むことができません。その事実を知った時ショック過ぎてふて寝しました。。

とにかく、私は服部先生の作品が大好きなのです。

宝物です。

 

 

 

↓以下ネタバレありの感想です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 私は何よりも、レイアとおとうさまの関係が本当に愛おしくて大好きです。

おとうさまは決して性的な目でレイアをみることはなく、ただひたすらに"美"を求め、それをレイアの中に見出し引き延ばしていったのかなと思いました。

服部先生のどの作品にも必ずと言っていいほど"美に囚われた人"が登場するのですが、それが先生の文章と作り出す世界にぴったりで、もうたまりません!!!

その人にとっては"美しいもの"がなによりも最優先。

 

「この闇と光」では、盲目のレイアにとって目が見えない暗闇のほうが世界は美しくあり、目が見えるようになってからのほうが汚濁にまみれ、汚らわしいと感じるという何とも悲しくも、世情を皮肉った展開だなと。

 

ところで私、最後の章「ムーンレイカー」が本当に好きすぎて、ここだけ何十回も読みました。

終わり方がもうタイトルとレイアの心の叫びとすべてを体現しているようで、、、

もはやレイアにとってレイアと同じ世界に生きる人はおとうさましかいないのですよ。

その世界においておとうさまはもはや神、、

おとうさまもレイアのことを徹底的に知らんふりするくせに、「君が何を言おうと、私は君が気に入りました。君もそうでしょう?レイア」とかいうあたり、レイアをからかっていますよこの人。

やっぱりおとうさまにとっても、おとうさまと同じ世界に生きているのはレイアしかいないのだなと、だからこそ「おとうさま・・・」とか言われたら口を噤んじゃうんですよね?

 

なんだか全然考察になっていない、やはり心の叫びになっていますが、

私は、「この闇と光」が、大好きなんです。

 

 

 

 

 

 

クイーンにはまってしまった。

こんにちは。

映画「ボヘミアンラプソディ」の勢いがすごいですね。

ええ、私もみました。公開日から1か月ほど遅いクリスマスの日に友達と。

クイーンのことは全然知らず、有名な曲を少し知っている程度の私。

正直みるまでは、ライブエイドの映像をしきりに見せてくる同僚や友達を白い目で見ていましたとも。。。

映画をみたときもそこまでだったんです。

いやもちろん泣きましたよ?

フレディの人生のことやメンバーとの絆とか色々胸に響いて泣きました。

しかし当初は前日に見た「アリー スタア誕生」のほうがおもしろくね?ぐらいに思ってたんです。

 

ですが、数日経っても頭から離れないのです。クイーンの曲が。

 

仕方なしにアマゾンプライムミュージックで有名どころを聴くことでやり過ごします。

そんなこんなで1週間後の12月30日。

友達3人で遊んでいたところ、1人だけが「ボヘミアンラプソディ」をみていないことが判明。私と鑑賞済みの友達でおすすめしていたのですが、いっそ今から観に行こう!となり、2度目の鑑賞に。

 

もう。これで。私は。。。

どっぷりクイーンにはまってしまったのです。。。。。

 

・まずはアルバムを集めるところから。

最近はitunesとかで聴くのかな?しかしいつも時代に遅れている私はアルバムを少しずつ集めて(一気に買うと楽しみが減るので)毎日通勤中に聴いております。

・家ではずっとクイーン。

テレビでyoutubeに接続し、PVやらライブ映像をひたすらみています。

何かの作業中も流しています。

・とりあえずアディダスのスニーカー買いました。

フレディも履いてたし、メイ様が履いている写真もあったので。。。

・しっかり4人のことも知らなければ。

ってことでネット記事をたくさん読みました。

 

ここまで書きましたが、私は自分がミーハーでにわか野郎なことを痛すぎるほど理解しておりまして。。。

誰にもこの熱を伝えることができないのです。ミーハーな自分が恥ずかしくて。でもクイーン好き。

 もうこんなにも何かに夢中になることが久しぶり過ぎて、自分でもどうしたらいいかわかりません。

なんで4人での活動中に私生まれてなかったんだ・・・?とかすごく悔やんでます。

 

メンバーのこともめっちゃ好きです。(にわか野郎なのにごめんなさい~)

最初はロジャーの美しさに惚れて、もうロジャーばっかり見てました。

ですが、気づけばジョン・ディーコンから目が離せない自分がいたんです。

映画でも全然映らんし。。と思ったらPVでも。。

彼の様々なエピソードを知り、そのうえでやっぱりジョン・ディーコンが好きだなと。。もう夢にも出てきましたもん。

 もちろんフレディもメイ様も好きです。

ていうか4人好きです。

クイーン好きです。

One Visionの4人可愛すぎません・・・??

 

とりあえず、この熱がいつまで続くか分かりませんが、しばらくはクイーンとともに生活します。